セヴィリヤで過ごす時間を、
ちょっと特別なものに。
寒い日も少しずつ身を潜め、春めいた暖かさをほんのり感じる、2023年2月8日(水)に、第2回目の「セヴィリヤ・スケッチ」を行いました。
セヴィリヤにお越しいただいた理由や、お菓子の思い出などをお聞きしながら、楽しい一日になりました。
山口 健太郎 様
小学生の頃好きだったお菓子は、チョコラーテです。牛乳と食べると美味しかったな。いま東京に住んでいて、友人にカステラをお土産にあげると、とても喜ばれます。特別感があるお菓子ですよね。
YANG MYEONG HUN 様
以前長崎に旅行に来たことがあり、それが忘れられなくて再訪しました。カステラは甘くておいしいですね。韓国には「薬菓」という伝統的なお菓子があって、見た目もキレイで、わたしは好きです。
このあと20日ほどかけて、札幌まで日本を北上する予定です。
山道 睦子 様
今日は桃カステラをいただいています。春らしくて、心が浮き立ちます。子どもも独立して、いまパン教室に通っていますが、フロランタンやシュトレンなど、季節のものを作るのはとても楽しいです。難しいですけどね(笑)。
今年は北海道に旅行に行きたいですね。お菓子が好きなので、六花亭を訪ねてみたいです。パッケージを手掛ける坂本直行さんの絵も見てみたいな。
ふみ 様、のぶ 様
父が甘いものが大好きで、お菓子に不自由しない家でした。酔っ払うとケーキ20個くらい買ってきたりして、4人家族なのに(笑)。反対に10円の駄菓子が憧れだったな。贅沢ですね。(女性:ふみ様)
うちは小学校に上がるまで、虫歯になると言って、甘いものを食べさせてもらえなかったなぁ。ジュースも飲んだことがなくて、牛乳と麦茶で育ちました。(男性:のぶ様)
岡島 美音 様、高礒 理央 様
スイミングスクールに通うのが嫌で、送迎バスの運転手さんによく話を聞いてもらっていました。その方は子どものために自腹でお菓子を準備してくれていて、好きなものを選ばせてくれるのですが、わたしは卵型のチョコレートの中に星が入ったトゥインクルチョコレートが大好きで!
それがもらえるからなんとかがんばって通っていました。スクールをやめる時は、お礼を言いにいったのを覚えています。(左:岡島 様)
愛知から旅行で来ました。小さい頃近くの神社の秋祭りで、米はぜと言われるいわゆるポン菓子をもらうのが楽しみでした。できたてで特別おいしかったんです。(右:高礒様)
yae 様、Joka 様、美幸 様
スーパーで買えるような三角のチョコレートケーキを、毎日お昼ごはんに食べるのが習慣です。これがあると、なんだか気持ちが落ち着くんです。(左:yae様)
着物の着付けを教えています。今日の着物はアフリカンバティックを使った珍しいもの。カラフルで気持ちが華やぎます。(中:Joka様)
関東生まれなので、おやつといえばどちらかといえばしょっぱいお醤油が塗られたおせんべいをバリバリ食べて育ちました。九州はおせんべいのお醤油まで甘くて、びっくり!(右:美幸様)
ひぃちゃん 様、味ぽんまいるど 様
今日は高校の同級生同士で旅行に来ました。わたしは神奈川から、彼女は青森から。わたし、おばあちゃんっ子で、一緒にお裁縫したり料理したりして育ちました。おいしかったのは、よもぎもち。
よもぎを摘むところから手伝って。といっても、わたしは草を摘んで「見てー!」と言って選別してもらっていただけですけど(笑)。(左:ひぃちゃん様)
料理は苦手ですが、なにを思い立ったか、あるバレンタインの日にわらびもちを手づくりしたんです。それが時間が経ったら水分が抜けてボールみたいに固くなってて! 忘れられません。(右:味ぽんまいるど様)
ACO 様、あすかちゃん、まりかちゃん
長崎に引っ越してきて、初めて桃カステラを食べたときは、その甘さにびっくり。ところが最近はそんなに感じないんです。すっかり長崎の舌になったのかもしれませんね。(中:ACO様)
新幹線のかもめが大好き。絵も描けるよ。(左:あすかちゃん)
今度の発表会で、ふくろうの役をするんだよ。(右:まりかちゃん)
あなたは自分の「絵」を
描いてもらったことがありますか?
ゆったりと時間が流れる「喫茶セヴィリヤ」にて、
イラストレーターの泗水さんが
ご希望の方をスケッチします。
ちょこっとセヴィリヤ
この日幾人かのお客様にご賞味いただいていたのが、季節限定の〈桃カステラ〉です。長崎では、女の子の初節句のお祝い返しとして贈られてきた、春を呼ぶお菓子です。
セヴィリヤは店内でお召し上がりいただける数少ない喫茶店の一つで、この時期を楽しみにしてくださるお客様もいらっしゃいます。
さて一月二十八日、松翁軒本店の改装工事を終え、再び開店の日を迎えました。歴史ある佇まいはそのままに、より贈りものを選ぶ楽しさを感じられるよう、すっきりとしたモダンさを取り入れました。
喫茶セヴィリヤには、座り心地のよい椅子を誂えました。居心地のよい空間として、これまで以上にみなさまにご愛用いただけたら幸いです。
泗水 綾子 Shisui Ayako
イラストレーター。1979年 岡山県生まれ、福岡市在住。
スケッチが好きでカフェや公園で描いています。
その場で描くことで、その時の空気や気持ちも絵になります。
絵を見返すと、服装、食べたもの、座っていた椅子、
その日の天気まで思い出せる、そんなスケッチを楽しんでもらえると嬉しいです。
セヴィリヤ・スケッチ 創刊号
発行日:2023年3月21日(春分)
編集 浅野佳子(nico edit)
スケッチ 泗水 綾子
デザイン 川路あずさ
発行人 山口喜三
発行所 株式会社松翁軒
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