セヴィリヤで過ごす時間を、
ちょっと特別なものに。
2022年9月28日(水)に、いらっしゃったお客様を、イラストレーターの泗水綾子さんがスケッチする「セヴィリヤ・スケッチ」を行いました。
絵を描く間にうかがった、セヴィリヤにお越しいただいたきっかけや、おやつの思い出など、今興味をお持ちのことと一緒にご紹介します。
ACO 様
「長崎に住んで1年目です。実は7年前に親友と長崎に旅行で訪れた時、セヴィリヤにうかがったことがあるのですが、その時と空間が変わっていなくてうれしくなります。
長崎に住むのは期間限定なので、毎日路面電車に乗って出かけては、路地を歩き回るのを楽しんでいます。長崎は海も山も街も近くて、いろんな表情がありますよね」
吉田家 様
「今日初めてミルクセーキを食べた。ミルクの味がしておいしかったよ」(娘)
「好きなお菓子は“地球グミ”。この前は“ねるねるねるね”を作って、失敗しちゃった」(息子)
「最近のくつろぎタイムは、子どもたちが寝静まってからお酒を飲みながらドラマを見る時間です。私は日本酒、夫はハイボールが好きです」(母)
佐々木 翔 様
「長崎にはいろいろカステラがありますが、一番好きなのは松翁軒さんの“チョコラーテ”です。私のお気に入りは、地元島原の風景です。
どこにいても雲仙普賢岳が見えて、それが自分の心のよりどころになっています。富士山が見える場所に住んでいる人もこんな感じなのかなぁと思うことがあります」
おがた 様
「今日は、千葉県船橋市からの旅行の途中で立ち寄りました。カステラを食べられるお店があまりなかったので、探して。
この旅では、五島をバイクで回ったのが楽しかったです。ふだんから山登りやプラモデルが好きなので、一人でコツコツとなにかに取り組むのが好きなのかもしれません」(男性)
「実家が農家で、小さい頃はおやつといえば、もっぱら茹でたとうもろこしや枝豆を食べていました。今医師1年目。幅広くいろいろな患者さんを診ることができる内科の医師として働きたいと思っています」(女性)
山口 様
「先代社長のスペインやポルトガルへのカステラ研究旅に、お供としてついていきました。とっても勉強熱心な夫でした。
当時は長崎の婚礼は中華料理屋さんで行うことが多く、三ツ盛や五ツ盛と呼んだお菓子を、夜通し箱詰めしたりしていました。
お菓子屋さんに嫁いできましたが、体質的に小豆がからだに合わなかったの。十六寸(とろくすん。白いんげん)の餡は食べられるのだけど(笑)」
こがやん様、岡ちゃん様、むーちん様
「お菓子といえば、バレー部の部活帰りに“恐竜の玉子アイス”を買い食いしているのを先生に見つかって、すごく怒られたなぁ」(こがやん様)
「長崎くんちの庭見世の時に、父に連れられてセヴィリヤでカステラを食べたのを覚えています。今は私が子どもと一緒に庭見世を見に来て、一緒にカステラを食べているので、不思議なものですよね」(岡ちゃん様)
「ついに長崎に西九州新幹線が通りました。これからいろんな方が観光に来てくださるとうれしいですね」(むーちん様)
納富 司 様
「佐賀の出身なのですが、佐賀では冠婚葬祭やおみやげに、よく丸ぼうろを使います。丸ぼうろは、カステラの焼き方を教わって作られたという説もあるのですよ。長崎と佐賀がシュガーロードでつながっていたことを感じさせるエピソードですよね。」
ひだまりの中で文庫本を読む時間、窓から見える路面電車が行き交う交差点の風景、
静かに豆を挽く音、なんとも落ち着くコーヒーの香りが、あなたの傍らでおともします。
喫茶セヴィリヤでお待ちしております。
ちょこっとセヴィリヤ
セヴィリヤ一番の人気メニューで、この日も多くの方が召し上がっていたのが〈カステラセット〉(850円)です。
定番のカステラと、松翁軒だけでお作りしている特注のカカオますを使った〈チョコラーテ〉と、お好きなお飲み物をセットにしてご提供しています。
松翁軒のカステラのおいしさの秘密は、生地づくりから焼き上げまで一人の職人が担当するところにあります。効率だけを考えれば、それぞれの行程ごとに分業にしたほうが簡単です。それでもなお、最初から最後まで一人の職人が携わることで、より愛着をもっておいしい菓子をお届けできると考えています。さらに手焼きにこだわり、職人それぞれが自らの経験と勘を働かせ、日々窯と向き合っています。
カステラに使う材料は、砂糖、卵、小麦粉、水飴というシンプルなもの。余分なものが一切入らないからこそ、熟練の職人技がものを言います。ぜひその味を確かめに、セヴィリヤにお越しください。
泗水 綾子 Shisui Ayako
イラストレーター。1979年 岡山県生まれ、福岡市在住。
スケッチが好きでカフェや公園で描いています。
その場で描くことで、その時の空気や気持ちも絵になります。
絵を見返すと、服装、食べたもの、座っていた椅子、
その日の天気まで思い出せる、そんなスケッチを楽しんでもらえると嬉しいです。
セヴィリヤ・スケッチ 創刊号
発行日:2022年11月17日(金盞香)
編集 浅野佳子(nico edit)
スケッチ 泗水 綾子
デザイン 川路あずさ
発行人 山口喜三
発行所 株式会社松翁軒
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